なめちゃんが変だ その2
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先に書いてしまうと、最愛のウーパールーパーなめちゃんは8月29日にこの世を去った。
様子が変だ、と思っていたのは本当に少し前のことなのだけれども、異変に気付いてから息を引き取った時のこと、そして、火葬をして見送ったことまでを記録しておく。特にウーパールーパー を火葬して人間風の葬式をしたいという人にとっては、役立つ体験記になるはずだ。
なめちゃんが動かなくなった時のことはまだ記憶に新しいが、すでにその記憶は消えかけている。それだけ私にとっては辛いことで、いまもその姿を思い出すと胸がウッとつまり、涙が出そうになる。少し前までは、涙が止まらなかった。止めようと思っても無理なのだ、勝手に涙が出てくる。
なめちゃんの死は、一昨年祖父を亡くした時よりもずっとダメージが大きかった。人の命を軽んじているのでは決してない。なめちゃんは、それだけ、一緒にいた時間が長く、心の支えになってくれた、大切な家族だった。
それでは前回の記事に続こう。
前回の記事
midori32-axolotl.hatenablog.com
町田の病院へ
以前、うつぼちゃんが大きな石を誤飲した時に、手術してもらった、町田のKsペットクリニックへ。うつぼちゃんはおかげさまで、その後モリモリと太り、健在だ。
当時は江戸川区の葛西に住んでいたが、そのとき同居していた元恋人に車を走らせてもらい、町田まで連れて行ってもらったっけ。ウーパールーパー を診てくれる病院は少ない。診れると行ってもまともな診察ができる医師はさらに少ない(らしい)。様々なサイトの口コミを頼りに、その病院にたどり着いたと記憶している。電話に出てくれた方も、最大限善処して対応してくれている様子が伝わり、そこにうつぼちゃんを連れて行くことにしたのだった。
今は新宿に住んでいる。小田急線に乗って、病院のある最寄り駅の鶴川まで出かけた。
先生の見立ては...
待合で30分強待って、診察へ。予約して行ったが、空き時間にねじ込んでもらったかたちなので少し待つ。先生は、なめちゃんを見るなり(ああ、ちょっとこれは...)という顔をされた。その時に私が察することができたら良かったのだけど、そんなことは思いもしなかった。多分この時、先生もわかっていたんだと思う。もうこの子はダメだよって。でも先生は優しかった。私にそんなことを悟らせなかったし、ダメですよなんて一言も言わなかった。
「老衰ですね。」
「人間で言ったら、介護が必要な状態です。」
「毎日塩水浴をしてあげてください。もう(最後の日まで)ずっとです。方法は...」
「ご飯は消化が良いものを。例えば...」
「ウーパールーパー の平均寿命は3年くらいです。飼育下での限度は7-8年。それを乗り越えると10年以上生きる子もいますが...。」
「このまま様子を見ましょう。時々、写真を送ってください。もう1匹の子も。」
なんと親切な先生だろう。何分、話をしてくださっただろう。
診察料はたったの2160円だった。
本当になんでこの時に気づけなかったんだろう。
うつぼちゃんの時は、身長と体重を測ったのに。
次の診察に入った大きめの亀ちゃんは、甲羅を背にしてジタバタ、精密はかりに乗っていたのに。
なめちゃんの計測はなかったの。
写真はまだ送っていない
あのあと、何度先生に、写真を送ろうと思ったか。写真も日ごとに撮った。
だけど私は一度も報告をしていない。
なめちゃんが具合があまり改善しなかったり、悪くなったりするのを伝えたくなかった。そんなメール書きたくなかった。
もう無理だって言われたくなかったのだろうか。
なめちゃんが息を引き取ったことも、まだ、伝えられてない。
なんと伝えればいいのか。返事に困るだけではないのか。
ただなめちゃんの死をまだ認めたくないだけなのか。
うつぼちゃんは変わらず元気だ。だが、彼もまた、日に日に終わりに近づいているとしたら、私はその事実を認めたくない。。。
*
なめちゃんを病院へ連れて、帰って来るまで4時間くらい。
なめちゃんも疲れただろうが、もちろん、いつも通り、フヨフヨと水に浮いている。
その日は、流石にへとへとに疲れて、深く眠った。続く。